娘よ ありがとう
娘よ
あんたは
今度の誕生日で16才になる。
あんたは
働きながら高校にいってる。
定時制でがんばってる。
小学校3年のとき、あんたはクラスの男の子が先生に
嘘つき呼ばわりされて、毎日みんなの前でさらしものにされて虐めぬかれているのに耐えきれず、泣きながら床でのたうち回ってあたしに訴えた。
「いやだ!いやだ!学校に行きたくない!行きたくない!いやだ!」
あたしはうれしかった。
あんたが嫌なことを嫌だと表現できる子に育ってくれたこと。ともだちがいじめられてるとこを目の当たりにして、見て見ぬふりのできない人間なんだってこと。
あんたがいじめられたんじゃないのに、あたしは学校や教育委員会とタタカッタ!証拠はほかの子供たちの証言もあったし、ボイスレコーダーにも録音してた。
致命的だったのはあたしが闘い方を知らなかったこと。
あたしは負けた。負けてもよかった。隠ぺい体質の教育委員会相手に勝てるなんて最初から思ってなかった。ただ、あんたのような優しい子があたしの娘に生まれてきてくれたことに感謝してた。
しかし、あのあわれな先生の家族からの夜中にくるいやがらせの電話は酷かったな。
でもあたしはそんなのなんともなかったんだよ。
半年間学校に行かず、家庭教師の先生に頼んで家の中だけで勉強したね。あんたは勉強は遅れたくないと言ったね。
それからあたしたちの旅がはじまった。
あれから7年が経とうとしてる。
その間にも苦い思いいっぱいさせたよね。でもあんたは負けなかったね。よくがんばったよ。
そしていま大人になったあんたをあたしは誇らしく思ってるよ。
まずは、あんたの成長とあんたのきょうだいの成長とあたしたち家族の毎日をなにかに残しておきたくなったんだ。
本日は、
アナログ人間、機械オンチの母のために
ブログの開設もしてくれてありがとね。
なんであたしがやんなきゃいけないのよ?!とぶつくさ言いながらやってくれたね。
感謝してるぜよ!